今回の寄港地はキプロス共和国のリマソール港です。ここを起点に世界遺産のパフォスを訪ねます。
「パフォス考古学公園」
パフォス遺跡は、リマソール港から海岸線を西へ、約73kmの位置にあります。「パフォス」の名称で世界遺産に登録(1980年)にされています。
①ベトラトウロミウ海岸
愛と美の女神のアフロディティが誕生したのがベトラトウロミウ海岸です。ギリシア神話によると、女神アプロディーテーは海の泡から生まれ、キプロス島に降り立ったとされています。
②王族の墓
正式名はカトパフォスのネクロポリスですが、通称、王族の墓と呼ばれています。紀元前3世紀に造られた、ドーリア式柱の地下墓地(ネクロポリス)です。
③聖パラスケヴィ教会
墓の上に建設された教会でフレスコ画が有名とのことです。
④ディオニソスの館
ディオニソスの館は、2世紀末に建てられた中庭を中心に部屋が並ぶグレコ・ローマン期の邸宅で、その床には神話や狩りの様子などを描いた精緻なモザイク(タイル絵)で飾られている。建物自体は4世紀にあった地震で損壊しています。
⑤パフォス城
パフォス城は、港の先端にあり、13世紀のキプロス王国時代に造られたが、地震や事故で崩壊しています。その後、1780年のオスマン帝国時代に再建されて今の姿になっています。
「リマソール」の地図
キプロス共和国はトルコの南の海上にある島です。四国の約半分程度の大きさで、約120万人が住んでいます。1974年以来、南北に分断されていますが、人の往来の制限はないそうです。リマソールは島の中心から西寄りの南の海岸線沿いにある港町です。