カラスウリを探してシリーズの第2弾です。とうとう、「カラスウリの花」を見つけることが出来ました。開花した花の写真は多数掲載されますが、開花の途中の写真はあまり見かけません。今回は花の開花までの様子を見て頂きます。

カラスウリとは

カラスウリは、ウリ科のつる性の多年植物です。夏季に白い花を咲かせます。花びらの先端はレース状となっています。秋季に約直径3cmx長さ5cm程の大きさのオレンジ色から赤色の実を付けます。実から取り出した種から育てると、開花までに3年ほどかかるそうです。地下に塊根と言う塊を作り、冬季には地上部が枯れるが、春になると芽を出し、毎年新しい蔓を形成します。

カラスウリの花は、夕方につぼみがほころび始め、1~2時間後に開花すします。明け方にはしぼんでしまう1夜花です。花には、雌雄があり、花の芯(中央)の形状が異なります。先端が3つに分裂しているのが雌花です。

参考資料
1)カラスウリの育て方
 https://sodatekata.net/flowers/page/2572.html

4)カラスウリの花、種

 https://staff.fukuoka-edu.ac.jp/fukuhara/keitai/karasuuri.html

カラスウリの花

撮影の当日の日の入り時刻は18時33分でしたので、17時半過ぎに、昨年、カラスウリの実を見つけた場所に行きカラスウリの花を探しました。緑の葉やつるが沢山あり、どれがどれやらの状態でした。カラスウリの花は直ぐには見つけられませんでした。カラスウリの花は一度も見たことがないので、青いカラスウリの実や枯れた花らしいものを見つけて、葉や花と推定しました。更に、萎れた花にレース状のものが付着しているのを見つけてこれがカラスウリの花だと確信しました。

カラスウリの葉はブドウの葉に少し似ています。

蕾の内側が赤ければイチジクの実と見間違える。

開花が進むとレース状の先端が見えて来ます。

失敗談、余談

カラスウリの花の開花は夜と教えて頂いたので夕暮れ時に観察に出掛けました。そこでは、深い森で鳴く「ヒグラシ」と夏の終わりを告げる「ツクツクボウシ」にも出会いました。

ミンミンセミ

「ツクツクボウシ」の鳴き声

「ヒグラシ」の鳴き声

真夏のサイクリング(第一話)は辛いものでした。曇り空だったので自転車でも問題ないだろうと思って手賀沼に「カラスウリ」を探しに出かけました。その結果、カラスウリは見つからず、半袖だったので両手が真っ赤に焼けてしまいました。曇りでも紫外線は侮ってはいけません!

夕方の藪は蚊に注意です。撮影中に蚊に数カ所刺されました。かゆーい、かゆーい! 庭師が良くやっているように、腰に蚊取り線香をぶら下げて撮影に行くのが良さそうです。

夕方から夜中の撮影は昼間と違い難しいです。照明の準備をしないと良い写真は撮れないと思います。開花した美しいカラスウリの花を撮影するには夜中になります。したがって、照明の準備が必須だと思います。今回は日の入り前後の撮影でしたので、照明が無くても、フラッシュを利用して辛うじて撮影が可能でした。