船旅のメリットの1つは、クルザーに乗船したままで氷河見学が出来ることです。クルザーからの氷河見学は、今回で2度目となります。前回はノルウェーからカナダ沖で氷河見学をしています。今回は、チリ南部のピオXI氷河(ブリュッゲン氷河)の見学です。
チリ南部にあるピオ XI 氷河(ブリュッゲン氷河とも呼ばれている)はパタゴニア南部の氷原から西方向に流出する氷河です。温暖化が進む現在では珍しい、今でも成長・拡大している氷河で、長さは約66kmもあるそうです。この氷河が成長するメカニズムは、温暖化の影響で降水量が多くなっているためとの話も聞きました。
ピオ XI 氷河(Glaciar Pío XI)の地図
チリ南部の西岸には島が多数あります。これらの島と陸地に囲まれた入り江をクルザーは進みます。外海から入り江に入ると、海は荒々しい波から穏やかな波に変化し、船酔いしそうなクルザーの大きな揺れはぴたりと収まりました。
氷河に近い場所では浮遊する氷の塊も見られました。
クルザーから見たピオXI氷河(ブリュッゲン氷河)です。氷河の幅は5~6km程度と推定されます。
(クルザーが方向を変えたので)氷河をキャビンのバルコニーからも見ることが出来ました。