今回は、クルーズ船で硫黄島を一周します。島の南西端には、摺鉢山(標高170 m)があります。硫黄島は火山島であり、島の至る所で噴気が見られます。硫黄島の名の由来の二酸化硫黄等の火山性ガスも噴出しています。
硫黄島は、旧日本軍の拠点だったため、第二次世界大戦時は激戦地となりました。現在、島には海上自衛隊と航空自衛隊の基地が置かれており、民間人の全島への立ち入りが制限されています。
「硫黄島」の地図
硫黄島は、東京都から南方に約1,200 km(小笠原諸島の南端付近)に位置し、東西8 kmx南北4 kmの小島です。摺鉢山(標高170 m)は島の南西端にあります。
↑海上から見るとこの様に細長く見えますが、実際は四角形状の島です。
↑南西端には激戦地であった摺鉢山が見えます。島の中央部には自衛隊の基地の建物が見えます。蒲鉾状の格納庫らしきものも見える。
↑島の東部では噴気が海上からも見えます。
「後書き」
クルーズの当初の予定には硫黄島の訪問はありませんでした。しかし、帰国の直前に急に具合が悪くなった乗客が出て、硫黄島に駐留する海上自衛隊のヘリコプターで設備の整った病院へ搬送されるハプニングがありました。クルーザーが硫黄島の近海まで来ていたこともあり、船長の計らいで、硫黄島の周りを一周することになりました。
世界一周のクルーズの期間は約100日です。乗客は、クルーザーの大きさによりますが、約1,000人から4,000人ほどが乗船しています。更に、数百名から1,000人近くのスタッフが運航、ホテル、レストラン他のサービスを提供しています。乗客の多くはシニアー世代です。したがって、世界一周の船旅の間に亡くなる方も出て来ます。客船には医者と看護師が常駐しかつ棺桶の準備もされています。
世界一周のクルーズでは訪問地が変更になることも良くあります。テロが発生すると安全のために訪問地が変更になります。エジプトやスリランカの例を挙げることが出来ます。また、政治情勢でも訪問地の変更を余儀なくされます。トランプ大統領が米国を出発するクルーザーのキューバ行きを禁止した例などです。