新築から十数年もすると水回りが故障するようになります。キッチン水栓、洗面所水詮に続き、トイレの洗浄便座も故障しました。今回、ウォシュレットをDIYにより安価に取り替え出来たので報告いたします。

キッチンなどの水栓は何れもシャワー部の接続部から水が漏れ出す故障です。シャワーヘッドはステンレス・フレキ(蛇腹)で接続されている様に見えますが、実際、内部はゴムパイプで接続されているので劣化します。水栓からシャワーヘッドを伸ばす度にゴムパイプにストレスが掛かり、ゴムが割れて、水がしみ出したり、漏れ出します。シャワーヘッドだけを交換すれば安価に修繕できますが、業者によっては水栓全体を交換するので非常に高価となります。

キッチンの水栓のWEBページはこちらをご覧ください:
https://green-ez1.com/curiosity/building-management-jobs/kitchen-faucet-repair/

故障したウォシュレット「WaSHLe’T」(温水洗浄便座、排便後にお尻お洗う機能付き*便座)は、水関連のトラブルではなく、自動で開閉していた蓋が開かなくなるトラブルです。メーカーの技術者によると、開閉用のモーターを交換する必要があるが、交換部品は無いとのことでした。我が家のウォシュレットは高機能モデルであり、便座単体の価格は20万円以上であり、加えて据え付け費用に数万円必要とのことでありました。 この様な事情であったので、DIYにチャレンジし、ウォシュレットを交換することに決めました。 

*:A toilet seat with a function to wash the butt after bowel movements. 

ウォシュレットは施工会社向け高機能な業務用モデルと電気店など向け量販店向けモデルの2種類あることが分かりました。また、大手通販の(A)はほぼ量販店向けモデルのみを取り扱い、一方、大手通販の(R)や(Y)は業務用モデルも取り扱うことも判明しました。そこで以前取引したことのある通販(R)で久しぶりに注文すると、クレジットカードは問題なく通るものの、最終的には通販(R)に拒絶されました。何度も試みるも、同じ結果でした。拒絶の理由も調べたが全くの謎だし、AI対応と言うことで、コンタクト先すら不明でした。そこで、通販(Y)に新規会員登録をして多機能な業務用モデルを注文しました。ネットで工事依頼も追加可能でしたが、DIYで施工することにしました。便座の価格はメーカーカタログ価格の60%以下と安価でした。今回はDIY施工でしたので、全体としては、メーカーが提示する価格の半額程度で洗浄便座の更新ができました。

便座交換工事前に十分な事前調査を行い、新品に無事交換出来ました。色合いが異なるは撮影時の光源の違いによるものと推定しています。

事前に行った調査項目です:

1)古い便座を取り外し、取り付けベースプレートの穴の位置や適合する便座の大きさを確認しました。

2)便座交換時の水漏れを防ぐために、止水弁で水が完全に止まるかの確認も行った。

3)水道管、便器水タンクおよびウォシュレットを繋ぐ分岐金具との接続が可能かの確認もおこなった。

新旧分岐金具の比較です。ウォシュレットを繋ぐ口のサイズが違いますが、パイプ径が細くなった新しいモデル用なので問題ありません。水道管と繋ぐ袋ナットの大きさが微妙に違うのが事前に気になったのですが、内寸が同じだったようで問題ありませんでした。便器水タンクへのホースは現行品を使いました。接続部に古いパッキンが張り付いて残っていましたが、その上に新しいパッキンを被せて袋ナットを締め付けることで水漏れもありませんでした。

旧便座モデルと新し便座を比較すると、旧品の方がコストを掛けていることが分かりました。便座の座り心地も旧品の方がやや優れています。ベースプレートは旧品の方が作りがしっかりしています。リモコンも旧品の方が高級感があり、ハンガーとぴったり嵌っていました。新リモコンはハンガーとの間で隙間があり、ゆるゆるで直ぐ外れて、誤って落下させる可能性があります。そこで、紙をハンガーと壁の間に挟んで少し取れにくい様に改善しました。

販売されている便器洗浄ユニット**は全て「右側」レバー用です。我が家の便器の水を流すレバーは「左側」に付いています。したがって、流す水は「大」「小」が反対になってしまいました。これを解決する(正常化)には、表示の大/小を入れ替える、あるいは電気のケーブルの接続を変えるかの何れかが必要となります。メーカー側では非公開の隠しコマンドで対応しているものと推察しています。

**:リモコンや自動で水レバーをモーターで回して流す装置