人感センサー付きLED電球の活用

◇人感センサー付きLED電球を活用して、照明の省エネと利便性の改善に繋げることが可能です
◇内玄関の照明に利用すれば、低コストで省エネと利便性の改善に役立つ
◇納戸やウォークインクローゼットの照明に利用すれば、電灯の消し忘れ(省エネ)に役立つ
◇廊下の照明に利用すれば、暗い廊下も自動的に明るくなり利便性が改善する

今回のテーマは人感センサー付きLED電球を活用するです。価格が高かった人感センサー付きLED電球もリーズナブルな価格帯となってきました。人感センサー付きLED電球を活用して省エネや利便性の改善に取り組みましょう。 
注意:人感センサー付きLED電球は下向きの開放形照明機器にのみ使用可能などの制限があります。電球メーカー各社から提供されている情報を事前に確認した上で使用してください。

人感センサー付きLED電球とは

白熱電球のレフ球と人感センサー付きLEDを並べて比較しています(写真(A))。人感センサー付きLEDの頭部には突起があり、この部分が人感センサー、中心から少し 離れた下方の小さな窪みが明るさセンサーです。人感センサーで人の動きを感知して電球を自動的に点灯させます。人の動きが約2分以上感知されないと自動消灯します。明るさセンサーは周囲の照度を計測し、明るいときには人感センサーが作動しないようになっています。

人感センサー付きLED電球の活用

一般家庭の照明の設置場所と便利なスイッチの種類を一覧表にしました。夜帰宅してドアを開けたら照明が自動的に付くのが理想ですよね。通常、内玄関には熱線センサ付自動スイッチ(図2)が使われています。人の入室を感知するとスイッチがONし、電球を点灯させます。玄関に熱線センサ付自動スイッチをオプションで取り付け依頼すると何万円もしますが、安価な人感センサー付きLED電球1個で代用することが可能となります。

深夜の廊下は暗い状態です。洗面所に行くのに廊下用の電灯のスイッチを探すのが苦労です。そこで、先ず、白熱電球を人感センサー付きLED電球に交換しました。次に、廊下の照明スイッチを入れて寝ることにしました。その結果、廊下に出れば電灯が自動的に点灯するようになり、問題点が解決できました。

納戸ウォークインクローゼットにはパイロットスイッチが良く使われています。このスイッチは、照明を点灯させると赤色のパイロットランプ(LED)が発光し、スイッチがONの状態であることを知らせてくれます(図3(A))。それでも、私は照明のスイッチを切るのを時々忘れてしまいます。そこで、納戸とウォークインクローゼットの照明を白熱電球から人感センサー付きLED電球に交換することにしました。こうすることでスイッチの消し忘れの解決策となりました。

今回使用したI社の人感センサー付きLED電球は、仕様書によると、点灯時の消費電力:5.6W、待機電力:0.2Wとなっています。したがって、元のスイッチを切らない限り、僅かですが、0.2Wx電球の個数だけの電力を消費します。図3(B)は、人感センサー付きLED電球2個が待機中の状態ですが、我が家のスイッチ付属のパイロットランプは点灯していません。スイッチのメーカーの仕様書によると図4の様な模式図となっています。待機状態の消費電流が小さく、したがってLEDへの誘導電流も小さくなりLEDを発光させられないのですこの様な用途には電球と並列に繋がる通常のパイロットランプの方が適切だと考えます。

設置場所スイッチと機能
内玄関熱線センサ付自動スイッチ
入室を感知しスイッチをONし、2分程度でOFF
納戸、
ウォークインクローゼット
パイロットランプ付きスイッチ
赤色でONを表示 注:換気扇などにも適用
廊下ON/OFFスイッチ
洗面所ホタルスイッチ
OFF時に緑色発光しスイッチの位置を示す
部屋等照明ON/OFFスイッチ
一般家庭の照明の設置場所とスイッチ種類
図2 内玄関の熱線センサ付自動スイッチ
図4 パイロットランプ付きスイッチの模式図