家庭用エアコンのメンテナンス
省エネと性能維持のために、エアコンのメンテナンスを定期的に行うことが必要です。春と秋の年2回のメンテナンスを推奨いたします。エアコンが活躍する夏や冬に備えてのメンテナンスとの位置付けです。
「自動掃除機能」がついているエアコンでもメンテナンスは必須です。下図にしたがって説明致します。上部に特殊機能のフィルター(光触媒空清および銀除菌・アレル除去)と全体を覆う通常のエアフィルターがついています。下部には、エアフィルターにたまった綿状ほこりを集めるダストボックスがあります。
※上記の図は、ダイキンの取説にダストボックスを加筆したものです。
エアコンの上部カバーを外した状態です。思ったよりフィルター類は汚れていませんでした。我が家の暖房は床暖房とエアコンを組み合わせて行っていて、エアコンを使うのは寒い朝と夜に限られているためと思われます。つまり、冬季の稼働時間が短い。フィルター等の汚れの状態は使われる条件:累積の使用時間、部屋の地上からの高さ、絨毯敷かフローリングなどで変わります。
取り外したフィルターを並べました。上段:特殊フィルター、中断:通常のフィルター、下段:ダストボックスです。フィルターをよく見るとホコリが見えました。ホコリは掃除機で吸って除去しました。特殊機能のフィルターの清掃は、今までは掃除機で行っていましたが、今回、水洗してみました。水洗後の乾燥は十分に行いました。
注意:フィルター等の清掃はエアコンの取説にしたがって行って下さい。
フィルターを取り外した状態です。プラスチック部に汚れ、下部に綿状ホコリの付着が見られます。掃除機で取れる汚れは除きました。他方、エアコンの熱交換器(金属製の板が等間隔で並んでいる部分)には付着物がないことを確認しました。熱交換器のフィン(金属板)の隙間がホコリで詰まっている状態になっていたら、エアコン機能が大幅に低下していると推察されますので、業者に相談するしかないと思います。
清掃したフィルター等を取り付けて、最後に行いことは、「試験運転」です。過負荷運転をさせて様子を見るのが良いと思います。冷房なら通常より低い、暖房の場合は通常より高い温度に設定し、通常より負荷を掛けて運転してみて、室外機/室内機の異常がないか?(異音が出ないか?)、冷気/暖気が出てくるか?などを確認します。今回は、夏に向けてのメンテナンスなので、室温を20℃に設定して10-20分程動かして正常動作していることを確かめました。