内窓による断熱の効果

11月下旬から急に寒くなってきました。今年度(2022年)は、ロシアのウクライナ侵攻に伴う燃料の高騰に加えてエネルギーの供給が不足する恐れもあります。そこで北側の窓に断熱内窓を取り付けることで断熱効率を上げ、省エネ対応にします。

省エネには窓の断熱化の効果が非常に大きいのは南側の部屋で実感していましたが、北側の部屋には適応していませんでした。我が家の北側はベッドルームとタンス部屋として使っているだけで、夏季の蒸し暑い時期のベッドルームの冷房しか冷暖房を使っていなかったためです。しかし、ベッドルームでのヒートショック結露問題への対策および将来の北側部屋の常時活用化も想定し、この機会に北側窓の断熱化を決断しました。

北側窓の断熱化案

北側の窓には普通のアルミサッシ窓が取り付けられています。寝室は、寒い冬季には、窓が結露していることもあります。窓の汚れ具合からアルミサッシ窓には少しですが空気の漏れがあることも分かっています。そこで従来のアルミサッシ窓の内側に断熱効果が高い複層ガラス窓を取り付けることにしました。外から室内へ、アルミサッシ窓、窓の間の空気層、複層ガラス窓、カーテンの構成で熱の流出と流入を極力抑えます。

DIYの材料費は幅1.5mx高さ1.2mの窓2面の合計で約65k円です。窓は、基本、特別注文で自分で幅x高さを正確に測定して注文します。業者に全て任せるとコストがこの4倍以上になると思われます。

新たな窓の構成

内窓の効果

既存のアルミサッシ窓(網入りガラス)に複層ガラスの断熱窓を内側に追加しています。アルミサッシ窓と断熱窓を内側の間隔は約80mmです。この間隔ならアルミサッシ窓のクレセント(戸締りロック)も何とか動かせます。

断熱窓のフレーム(ガラスを支える枠)には熱が伝わり難いプラスチックが多用されています。また、窓の周囲からの空気の漏れがないように工夫されています。

断熱効果を評価するため同じ温度計を4個購入して、外気A、アルミサッシ窓と断熱窓の間B、断熱窓の内側C、室内Dの4カ所の温度を測定しました。その結果、外気温13.6℃で室内温21.2℃のとき、A-B間の温度差:1.6℃、B-C間の温度差:3.5℃でした。この結果、断熱窓の熱を電導を妨げる効果はアルミサッシ窓の2倍以上あることが分かりました。したがって、冬季の室内から外へ、夏季の戸外から室内への熱の流出・流入が、従来の1/3程度になると推定されます。言うまでもなく、結露問題も解決されるはずです。

温湿度計

内窓のDIY工事

複層断熱窓ガラスの取り付けはDIYで行いました。問題は窓枠に余裕がなかったことです。内窓を取り付けるには窓枠に65mm以上の余裕が必要ですが、左右と上部の余裕が40mmしかありませんでした。そこで厚み24mmx幅30mmx長さ900mmの角材(ふかし枠)を現行の枠に追加して窓枠を70mmまで拡大しました。右側の写真の右の穴あき白木の部分(ヒノキ材)です。

ふかし枠や窓枠の取り付けには木ネジを使いますが、トルク(力)が必要で、理想的には電動インパクトドライバーが欲しい所です。ない場合は握り部が太い電工ドライバーなどが適しています。

購入したものはガラス3mm/空気層/ガラス3mm構造の複層断熱ガラス窓です。約幅1200mmx高さ1、150mmの窓でしたが、窓の重量は重くて片側当たり10kgを超えていました