今回の停泊地はイタリアのカターニア港です。カターニアはシチリア島の東部にある都市でイオニア海に面しています。北方にはエトナ山がそびえています。ここを拠点にして海岸線を北上し「タオルミーナ」および南下し「シラクーサ」「オルティジア島」を訪ねます。

タオルミーナ
タオルミーナはカターニアから海岸線を約54km北上する位置にあり有名な観光地です。街が標高200メートルの高台にあるため、遠くまで景色を見渡せます。高級リゾート地なので治安が非常に良くかつ街の清掃も行き届いています。歴史的には紀元前4世紀まで遡ることができ、ギリシャとローマ帝国の支配下にあって、その当時の遺跡も沢山残っています。

シラクーサ」と「オルティジア島
シラクーサはカターニア港から海岸線を約68km南下した位置にあります。シラクーサは紀元前8世紀にギリシャ人植民地として建設されました。現在は「シラクーサとパンタリカ岸壁墓地遺跡」として世界遺産に登録(2005年)されています。ギリシャ劇場は、周辺の岩盤をりくり貫いた、紀元前5世紀頃に建設された円形劇場で、ヨーロッパで最大の約1万5千人もの観客を収容できたそうです。今でも野外劇場として使われていて、見る限りまったく古さを感じません。

オルティジア島は、シラクーサから約2km南に位置し、古代シラクーサの中心地でもっとも古い旧市街です。現在は橋で結ばれシチリア島の半島になっています。ほぼ中央にはバロック式の大聖堂があります。

ネアポリス考古学公園には、ディオニソスの耳、古代ギリシャ劇場、天国の石切り場、古代ローマ円形闘技場などがあります。


カターニア」の地図
カターニアは、イタリア共和国のシチリア島の東海岸沿いの人口30万人規模の都市です。港の北方には雄大なエトナ山が見られます。

カターニア港から見るエトナ火山

↑エトナ山(高さ約3325m)は、シチリア北西部海岸線に位置するヨーロッパ最大の活火山です。山麓は水はけが良く、ブドウやオレンジなどの果樹園が広がっています。2013年に世界遺産に登録されています。

↑カターニアの旧市街

↑カターニアののギリシャ劇場

↑ネアポリス考古学公園 順にディオニソスの耳、古代ギリシャ劇場およびパンタリカ岩壁墓地遺跡です。

↑シラクーサの旧市街